【経費削減策・コラム】廃院が後を絶たない…経費削減で生まれ変わった病院事例2選

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近年、特に都市部において医療機関の廃業が増加傾向にあります。帝国データバンクの2014年の調査によると、2011年度以降、休廃業する病院などの医療機関が急増しているとの統計結果があります。
(参考資料:医療機関の休廃業・解散動向調査

その背景には、都市部における競争の激化や、後継者不足による廃業などがあり、いずれにしてもこれまでのような経営手法では、病院を維持しにくくなっているのは確かなようです。つまり、たとえ医療機関であっても、営利目的の株式会社と同じような目線で「経費削減」に取り組んでいかなければならないということでもあるのです。

そこで今回は、経費削減によって生まれ変わった病院の事例を2つご紹介したいと思います。

事例1:エネルギーコストの削減で成功

病院などの医療機関は、一般的な施設以上にエネルギーを消費するため、そのコストが病院の経営状態を悪化させているケースがあります。このエネルギーコストを削減した病院の成功事例のなかには水道の節水に成功し、大幅なコスト削減を実現したケースがあります。

例えば、日本海総合病院の事例では、くみ上げた地下水を濾過処理して上水に利用するシステムを導入したことで、大幅な水道代の削減を実現したとともに、災害時の水源の確保にも成功したため、地震などの災害時に水道などのライフラインが寸断されたとしても、安定した医療サービスを提供できるようになりました。

この事例では、エネルギーコストの削減が、病院の経営だけではなく地域医療の安定にも繋がっている点が大きなポイントと言えるでしょう。

事例2:徹底した見直しによって成功

函館市のとある市立病院が経費削減に成功した事例では、徹底した経費の見直しが実施されました。主なポイントは以下の通りです。

1:委託化や臨時職員、嘱託職員の活用による人件費の削減
管理部、庶務、経理などの事務方の業務を外部委託したり、臨時職員や嘱託職員で対応したりすることで経費削減を図りました。

2:分割発注業務の統合
病院の警備、駐車場の管理、清掃業務、洗濯業務など、病院が外部に委託しているさまざまな業務について、複数の業者に分割して発注するのをやめ、まとめて統合して発注することで経費削減を実現しました。

3:プロジェクトチームの設置
経費削減を推進するためのプロジェクトチームを、各院内部署から代表者を集めて構成し設置しました。

これらの徹底した見直しによって、大幅な経費削減を実現しました。

まとめ

今回の事例は2つとも成功事例です。2つに共通するものとして、徹底した、ということがあげられるでしょう。1つめは、「水を節約しよう」というありきたりにとどまらずにシステムを導入したこと、2つめは具体的な施策まで徹底しました。経費節減にとどまらず、徹底する、これは病院にとどまらず、企業にも生かせることです。

病院などの医療機関の経費削減は、医療サービスの質に直接影響を及ぼす恐れがあるため、その他の業種よりもより慎重に検討する必要があります。今回は異なる2つの成功事例を見ていただきましたが、どちらが良いという問題ではなく、個々の病院が抱えている問題点をしっかりと見つめ直せば、自ずと削減できる部分というのは見えてくるものなのです。

画像元:あやえも研究所




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