事業主貸(じぎょうぬしかり)

Pocket

概要

事業主貸とは、個人事業者が行なう会計で使用され、事業用の資金を個人事業主が生活費等に使ったときに計上する勘定科目である。

事業主貸であるための要件

・個人事業主が行なう会計特有の勘定科目であること
・会社や団体等法人が行なう会計には事業主貸勘定は使用しないこと
・当期の費用としては取り扱わないこと

事業主貸の分類

事業主貸勘定として処理されるのは、家事費と家事関連費の二種類である。家事費とは、個人事業主が生活のために支出する費用であり、家事関連費とは生活用と事業用との両方の目的のために支出した費用である。

事業主貸の具体例

事業主貸として処理する家事費
・自分や家族のための衣料費や食費
・自分や家族が住んでいるマンションの家賃
・仕事に無関係な交際費
・医療費

事業主貸として処理する家事関連費
・自宅と事務所とを兼ねているマンションの家賃
・自宅と事務所とを兼ねているマンションの水道光熱費
・プライベートでも仕事でも使用している車の購入費や保険料

事業主貸の仕分け例

自宅と仕事用の事務所とを兼用している賃貸マンションの家賃10万円を現金で支払った。この家賃のうち、半分の5万円は経費と認められないため事業主貸勘定で処理することとして、支払家賃勘定から振りかえる処理を行なう。

具体例の概要

自宅と事業用を兼ねている建物の家賃等は、全額が経費とはならない。使用時間や面積などの適切な基準によって、生活用の支出と事業用の支出に按分して、生活用の支出は事業主貸、事業用支出は経費として処理する。

借方科目 金額 貸方科目 金額
支払家賃 100,000 現金

100,000
借方科目 金額 貸方科目 金額
事業主貸 50,000 支払家賃 50,000

事業主貸の注意点

事業主貸は、個人事業主が私的に使用したお金と事業用のお金とを明確に区別するために使用される。事業のためにお金を使ったことが明らかならば経費として処理できるが、個人的に使ったお金は経費にできなので、事業主貸として処理する。両者の区別が曖昧な支出は、事業用として使用したことを証明できるように、メモや領収証等を残しておくことが重要である。




Dr.経費精算の導入を相談する

Dr.経費精算を今すぐ無料で試す




Pocket

経費精算テンプレート | Dr.経費精算