経理キャリア

経理を辞めたいと思ったあなたへ!経験者からの5つのアドバイス

更新日:2023.06.30

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サラリーマン スーツ 経費

「経理として仕事をしているが、残業と仕事量が多すぎて辞めたい」
「会計の知識が難しくて毎日憂鬱」
そんなお悩みを持たれてはいませんか?実は過去に大勢の方が同じような悩みを持たれているんです。
今回は経理経験者の方にインタビューを行い、「経理として辛いこと」「辞めたいと思ったときの対処法・アドバイス」を聞いてまいりました。

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インタビューをしたところ下記のような悩みが多く聞かれました。
・覚えることが多い
・営業に嫌われたり、口うるさく思われることがある
・金額ミスをしてしまった
・仕事量・残業が多い
経理の方にとってはあるあるということや有益なアドバイスが多く聞かれました。
ぜひご参考ください。

経験者が語る!経理をやめたいとおもったとき

よく聞かれた悩みとしては覚えることが多く、仕事量も多くなりがちという声が多く聞かれました。
また、金額に関するミスがゆるされないということでプレッシャーにつながるという声も多く聞かれました

1.覚えることが多い

◆今回お話を聞いた方:従業員3名の測量設計事務所の経理担当で3年間経理を勤めた20代後半女性

少人数の会社だし、昔自分も仕事請負で確定申告をしていたこともあるから簡単にできるだろうと気軽な気持ちで始めた経理。
でもやってみて意外にも仕事量も多く、貸借対照表の作成や勘定科目など覚えることもたくさんで、始めて1年でもう辞めたくなりました。
一つは覚えることが多いということ。
簿記の資格など持っていなかった私はインターネットの情報を探したり、経理の本を買ってきて読んだり、とにかく勉強しないといけなくて、忙しいのにまず勉強しないとすぐに仕事に取りかかれないというのがストレスでした。
そして扱うレシートや領収書の管理と仕分けが大変。無造作に溜まった領収書を一枚一枚みて仕分けしていく作業に気が滅入りそうになりました。
一日中パソコンにかじりついていると目も疲れてきて、肩も凝るし本当に大変だと感じました。
また、自分がミスをすると下手したら税逃れになってしまったり、税務署からの指摘が来るかもしれないという恐れや、多く税金を払わないといけなくなって会社に損失を与えてしまったらどうしようという責任を感じてそれもストレスになりました。

2.嫌われたり、口うるさく思われることがある

◆今回お話を聞いた方:従業員450名程度の中小企業で5年間経理職をつとめた20代後半女性

経理の業務はただ数字をまとめるだけでなく、月々の収支のチェックも重要です。赤字になりそうな場合には、営業部門に声がけをして売上を上げられないか確認をしたり、翌月の購入に回せるものは待ってもらうようお願いをしたりする場面もあります。

ただ経理部門からはお願いをすることしかできず、自身の力でコントロールできない部分で評価されることが辛くてやめたいと思うことがありました。

経理の業務は、書類をきちんと出して下さい・コストを抑えて下さい・売上をもっと上げて下さいと言いずらいことを各部門に言わなければなりません。
口うるさいことを言う経理は嫌われる傾向にあり、本来、仲間のはずの同じ会社の社員に疎ましく思われることがストレスでした。

3.致命的な振込ミスをしてしまった

◆今回お話を聞いた方:従業員30名程度の中小企業で6年間経理職をつとめた20代後半女性

私が勤めていた会社は事務員の人数が少なく、経理の他に会社の全般的な雑務も任されていました。
ある時の月末、支払いをインターネットバンキングで振り込んでいたのですが、他の雑務と同時進行で進めていたらうっかりケタを間違えて振り込んでしまいました

そのミスは完全に私のミスだったので自分が悪いのですが、とにかく会社のあらゆる仕事を押し付けられていたのでキャパオーバーでした。

そのような中で経理の仕事を続けていたらいつかもっと大きなミスをしてしまうのではないからと怖くなって仕事を辞めたくなりました。
お金を扱う仕事は神経を使うので、ストレスも溜まっていました。

4.仕事量が多くなりがち、残業が多い。

◆今回お話を聞いた方:従業員800名程度の企業で2年間経理職をつとめた20代後半女性

経理の仕事ってどちらかと言うと受け身な仕事です。働いている従業員からは給料のことや、もっと経費を使わせてほしいと要望を受け、会社の上の人間からは資料を作成して見てもらう度に「もっと節約しろ」と注意を受けます。自分達が使っている訳でもないのに。

何よりも辛いのは資料を作成しようと数字と戦わなければいけないところ。経理と言えばそんな仕事だろうと思われるかもしれませんが、毎月繁忙期がありますしそれが終わらないと給与や賞与の支給もできないですから残業時間も長いです。特に年末年始は年末調整の手続きで忙しいです。

営業のように利益を出す仕事ではないので人件費削減のためか人数もギリギリですから、1人ずつの仕事量が多すぎます。

業務量が多くて仕事がなかなか終わらず帰れないですし、かと言って他の部署からの応援勤務もできるような仕事でもないので自分の部署だけ残っていることもありました。
繁忙期に体調を崩して休むと周りからの視線が痛いですし、周りも精一杯すぎて自分が休んだぶんの仕事は代わりにやってくれていることもありません。
なんだか個人プレイで孤独感を感じてしまってこのままの環境で、ただ忙しい毎日を過ごして何か得られるものはあるのかと悩みました。事務なので給料も低いですし、誰かに喜ばれる仕事でもなく会社にとって「当たり前のこと」をする仕事なのでやりがいも感じず辞めたいと思いました

経理を辞めたいと思った時にすべき3つのこと

やはり経理として辞めたいと思った場合は、社内の人に相談することが最も重要です。
また、営業から疎まれやすい職種でもあるので、コミュニケーションの仕方を工夫することが重要です

1.知識が増えることを楽しむようにする

◆従業員数一桁の中小企業、経理経験3年

上達してゆくプロセスを楽しむようにしました。新しいことをやるんだから始めから早く作業できなくて当たり前、と自分に言い聞かせ、仕分けの仕方や勘定科目の種類など新しいことを覚えるいい機会だと思うようにしました。
以前の自分よりもできるようになったこと(例えば品目を見た時に前よりすぐに勘定科目を振り分けることができるようになった)などに注目し、日々自分の上達を喜ぶようにしました。
また、お金に関することを扱う責任を与えてもらっているということに誇りを持って仕事をするようにしました。
それだけ信頼されているってことですからそれを嬉しく思って、与えられた仕事を頑張ろうと思いました。

2.コミュニケーションの方法を工夫

◆従業員450名程度の中小企業、経理経験5年

なるべく各社員と友好な関係を築くことで、要望を聞いてもらいやすい環境を作ろうと努力しました。
メール文章での連絡は、表情が見えないので冷たく感じると思い、なるべく電話や直接会って話をしに行くようにしていました。
コミュニケーションがしっかりとれていると業務上の要望もとおりやすいと思います。
また、嫌われているのは私自身ではなく、経理の業務自体であると言い聞かせていました。

3.同僚に相談して解決

◆従業員数800人程度、経理経験2年

最初は転職をしようと思っていました。ですが会社自体は嫌いではなく、他の部署の人たちとはプライベートでも付き合いがあったのでその人達に相談に乗ってもらったりしていました。するとどんどん弱音が出てきてしまいには涙まで出てきました。
ですが、同じ会社で事情を知る人に話すことで気持ちも軽くなりましたし、逆に違う場所でも違う大変さがあることも知り自分だけが悩んでいる訳ではないことに安心しました。
それからは「辞めたい」と思い詰める前にリフレッシュで出かけたり、土日と週中の水曜日に何か楽しみを作っておいてそれ以外の日を耐えたりと工夫をして乗り切りました。

経験者から辞めたい人に向けて2つのアドバイス

経験者からは経理に関する知識が増えるにつれて楽しくなっていくという声が聞かれました。
また、転職という観点からも最低3年は働くことが重要です。

1.知識が増えるにつれて楽しさも増していきます

もしできるなら続けた方が自信もつきますし、自分の糧にもなると思います。
今は前より仕事のペースも速くなりましたし仕事を楽しめています。
スキルアップになってよかったなと思っていますので、頑張ってみるのもいいのではと言いたいです。

(従業員数一桁の中小企業、経理経験3年)

2.転職のためにも3年程度は働くべきです

辞めたいのであれば、3年程度は耐えて他の会社に転職するか、社内で部署移動ができるのであれば異動届を出した方が良いと思います。3年勤めていれば事務能力があると見なされて事務の転職に便利ですし、もし他の部署があるなら気分転換もできるし勤続年数はそのまま稼げるし良いです。
私は2年目の時に「もう経理の仕事、この部署が無理だ」と思ったので異動希望を出しました。すると現場のオペレーターが足りていないため、異動させてもらうことができました。
社会一般的には、経理の仕事は人気のある求人のため元からスキルの高い応募者が多いらしくすぐに求人が集まるのだとか。オペレーターは逆に応募者が少ないので異動は助かると言われた程です。
会社自体が嫌いでないのであれば、異動が1番良いと思います。
また、経理は会社の状況を把握ができ、専門スキルが求められる職場のため、転職する際にも転職する際にも経理経験があるということで非常に有利です。
辛いことをのりこえ続けることで確実にスキルは身につきます。

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