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「月末の請求書処理に追われ、本来やるべき分析業務に手が回らない」「新しく入ったメンバーへの教育マニュアルを作る時間がない」——。このような課題を抱える経理担当者の方も多いのではないでしょうか。慢性的な人手不足や業務の属人化は、多くの企業にとって喫緊の課題です。
近年、こうした状況を打破する可能性を秘めたテクノロジーとして「ChatGPT」が大きな注目を集めています。ChatGPTは、人間のように自然な対話ができる生成AIです。一見、経理のような正確性が求められる業務とは無縁に思えるかもしれませんが、その能力を正しく理解し、適切に活用することで、日々の定型業務を劇的に効率化できる可能性があります。
本記事では、ChatGPTを経理業務で活用するための具体的な方法から、導入メリット、そして最も重要な注意点とリスクまでを網羅的に解説します。AIを「脅威」ではなく、業務を支援する強力な「パートナー」として活用するための第一歩を、この記事から踏み出しましょう。
なお、ChatGPTの使い方を工夫するだけでは自動化しきれない経費精算の実務は、専用のサービスに任せることで効率化できます。たとえば領収書のデータ化・仕訳・電子帳簿保存法に沿った保存や、承認そのもの(承認者はスマホから1タップで承認)は経費精算システム「TOKIUM経費精算」が担い、経費申請の不備チェック(一次承認作業)はAIエージェント「TOKIUM AI経費承認」を組み合わせて自動化できます。ChatGPTと専用ツールの使い分けは、本記事の後半で詳しく解説します。
そもそもChatGPTとは?
ChatGPT(チャットジーピーティー)とは、米国のOpenAI社が開発した、対話形式のAI(人工知能)です。大規模言語モデル(LLM)という技術を用いて、膨大なテキストデータを学習しており、人間のように自然な文章を生成できるのが最大の特徴です。
質問への回答はもちろん、文章の作成・要約、翻訳、アイデア出し、ソースコードの生成など、非常に幅広いタスクに対応できる汎用性の高さから、世界中で急速に利用が拡大しています。
ChatGPTを経理業務で活用する6つの具体例
早速、ChatGPTを経理の現場でどのように活用できるか、具体的な6つのシーンを紹介します。
※2025年8月8日時点で使用したChatGPT GPT-5の無料版を使用しています。
勘定科目の提案・仕訳ルールの確認
日常的に発生する取引の仕訳は、経理の基本業務ですが、判断に迷うケースも少なくありません。特に、経験の浅い担当者にとっては大きな負担となり得ます。ChatGPTに取引内容を具体的に伝えることで、適切な勘定科目の候補を挙げさせることができます。
「出張先で利用したタクシー代(5,000円)を経費精算する場合、適切な勘定科目は何ですか?」と質問すると、「旅費交通費として処理するのが一般的です」といった回答を得られます。
また、補足情報として、関連する内容も提示してくれます。

ただし、最終的な判断は自社の会計ルールや過去の処理方法に基づき、人間が行う必要があります。あくまで「壁打ち相手」として利用するのが賢明です。
経理関連のメール・文章作成
取引先への支払依頼や督促、社内向けの経費精算に関する案内など、経理部門は多くの文章作成業務を担っています。ChatGPTは、丁寧かつ適切なビジネスメールの文面を瞬時に作成するのを得意としています。
活用例:
「取引先A社に対する請求書(No.12345)の支払いが、支払期日を1週間過ぎています。丁寧な表現で催促のメール文を作成してください。」

このような指示で、状況に応じた適切なトーンの文章を生成させることができます。
普段の業務の中で発生するweb上のやり取りなども、ChatGPTに壁打ちすることで一定の品質のアウトプットを出力することができるといえます。
Excel関数・VBAコードの生成と修正
経理業務ではExcelを多用しますが、複雑な関数やVBA(マクロ)の作成に苦労することもあるでしょう。ChatGPTに「やりたいこと」を日本語で伝えるだけで、必要な関数やコードを生成してくれます。
また、特定のVBA(マクロ)の作成を依頼することもできます。
「ExcelのA列にある勘定科目名が『接待交際費』の場合に、B列の金額を合計するSUMIF関数を教えてください。」
「C列の金額が10万円以上の場合、その行を赤色に塗りつぶすVBAコードを作成してください。」

また、コードのデバッグ(修正)を依頼することも可能で、専門知識がなくても作業を効率化できます。過去に使っていたもののエラーが発生して使いこなせていなかったVBAやエクセルの関数もコピーして貼り付けるだけで、解決することができます。

会計・税務情報の調査と要約
新しい会計基準の概要を把握したり、特定の税法について調べたりする際のリサーチアシスタントとしてもChatGPTは有用です。膨大な情報の中から、要点を抽出・要約させることができます。
「2024年改正の電子帳簿保存法について、経理担当者が最低限知っておくべきポイントを3つに要約してください。」と質問することで、電子帳簿保存法に関連する情報を取得することが可能です。

ただし、後述するようにChatGPTの回答は常に正しいとは限りません。必ず国税庁の公式サイトなど、信頼できる一次情報でファクトチェックを行うことが不可欠です。
経費精算規定など社内マニュアルの作成・要約
異動や新入社員の受け入れに伴い、社内マニュアルを整備する機会も多いでしょう。ChatGPTに構成案を作成させたり、既存の規定をより分かりやすい言葉で書き直させたりすることで、資料作成の時間を大幅に短縮できます。
「出張旅費規程の構成案を作成してください。日当、交通費、宿泊費の項目を含めてください。」

財務諸表の分析とレポート作成の補助
ChatGPTに財務諸表のデータを渡し、特定の経営指標(例:自己資本比率、流動比率など)を計算させたり、その数値から考えられる財務状況の概要をテキストで出力させたりすることが可能です。
「以下のP/Lデータから、売上高総利益率を計算し、前期と比較した際の変動要因について考察するレポートのたたき台を作成してください。」
※以下の画像では、仮のP/Lデータを作成してもらい、その変動要因を考察してもらっています。

経営層への報告資料を作成する際の、たたき台として活用することで、分析業務の初動を早めることができます。
経理業務にChatGPTを導入する3つのメリット
ChatGPTの活用は、経理部門に以下のようなメリットをもたらします。
1. 定型業務の効率化と時間創出
これまで手作業で行っていたメール作成、情報検索、データ入力補助といった定型業務をChatGPTに任せることで、作業時間を大幅に削減できます。これにより生まれた時間を、より高度な分析業務や業務改善の検討といった付加価値の高い仕事に振り向けることが可能になります。
2. 人為的ミスの防止と品質向上
Excel関数の記述ミスや、メールの宛名間違いといったヒューマンエラーは、どんなに注意していても起こり得ます。ChatGPTを補助的に利用することで、こうした単純なミスを減らし、業務品質の均質化を図ることができます。
3. 専門知識へのアクセスと自己学習の促進
不明な勘定科目や会計処理について気軽に質問できるChatGPTは、若手担当者にとって優秀な教育ツールとなり得ます。自身の知識を補強し、自己学習を促進するきっかけにもなるでしょう。
ChatGPTを経理で利用する際の3つの注意点とリスク
ChatGPTは非常に便利なツールですが、その利用には重大なリスクも伴います。特に機密情報を扱う経理部門では、以下の注意点を必ず理解し、遵守しなくてはなりません。
情報漏洩のリスクと対策
無料版のChatGPTに入力した情報は、AIの学習データとして利用される可能性があります。 取引先の情報、個人情報、未公開の財務データなどの機密情報を絶対に入力してはいけません。
対策:
- 機密情報を入力しない運用を徹底する。
- 企業で導入する場合は、入力したデータが学習に使われない仕様になっている法人向けの有料プラン(ChatGPT Enterpriseなど)や、API連携を検討する。
- 社内でChatGPTの利用に関する明確なガイドラインを策定し、全従業員に周知する。
ハルシネーション(誤情報)のリスクと対策
ChatGPTは、事実に基づかないもっともらしい嘘の情報を生成することがあり、これを「ハルシネーション」と呼びます。特に、最新の税制や法改正に関する情報、複雑な会計処理の判断については、誤った回答をする可能性が十分にあります。
対策:
- ChatGPTの回答を鵜呑みにしない。
- 必ず国税庁や官公庁の公式サイト、会計専門家の見解など、信頼性の高い一次情報源でファクトチェック(裏取り)を行う。
- 最終的な意思決定は、必ず人間の専門家が行う。
専門的な判断の限界
ChatGPTは、あくまで大規模な言語データから次に来る単語を予測しているに過ぎません。そのため、個別の事情を考慮した高度な税務判断や、会計監査に耐えうるレベルの判断を下すことはできません。AIは「アシスタント」であり、「専門家」ではないことを明確に認識しておく必要があります。
ChatGPTを賢く使うための実践的プロンプト術
ChatGPTから精度の高い回答を引き出すには、指示の出し方(プロンプト)にコツがあります。
役割を与えるプロンプト
質問の前に「あなたはプロの経理担当者です。」「あなたは優秀なデータアナリストです。」といった役割を与えることで、回答の視点や専門性が変わります。
例:
「あなたはベテランの経理部長です。新人経理担当者向けに、請求書処理の注意点を5つ、箇条書きで分かりやすく説明してください。」
具体的な条件を提示するプロンプト
曖昧な質問ではなく、具体的な背景、目的、出力形式などを細かく指定することで、意図に沿った回答が得られやすくなります。
例:
「以下の条件で、取引先への支払遅延に関する催促メールを作成してください。 ・宛先:株式会社〇〇 経理部御中 ・目的:支払期日を過ぎている請求書の入金をお願いする ・トーン:丁寧だが、緊急性が伝わるように ・出力形式:ビジネスメール形式」
経理業務でそのまま使えるプロンプト例
ここでは、前述した「賢い使い方」を踏まえ、コピー&ペーストしてすぐに使える具体的なプロンプトのテンプレートを4つのシーン別に紹介します。AIへの指示を構造化することで、より意図に沿った精度の高い回答を引き出すことができます。
1. 勘定科目の判断に迷った時の「壁打ち」プロンプト
新しい取引やイレギュラーな支出で、どの勘定科目が適切か複数の視点から検討したい場合に有効です。
# 役割
あなたは、上場企業での経理経験が20年あるベテランの経理部長です。IFRSと日本会計基準の両方に精通しています。
# 指示
以下の取引内容について、考えられる勘定科目の候補を複数挙げてください。それぞれの勘定科目を選択した場合のメリット・デメリットや、会計処理上の注意点も合わせて説明してください。
# 制約条件
– 結論を一つに絞らず、あくまで判断材料を複数提示する形式で回答してください。
– 専門用語には簡単な解説を加えてください。
# 入力データ
– 取引内容:全社員向けに、生成AI活用に関する外部研修を実施。講師への謝礼として20万円を支払った。
– 会社の状況:当社はこれまで大規模なAI関連の研修を実施した前例がない。
# 出力形式
1. **勘定科目候補1:研修費**
– メリット:
– デメリット/注意点:
2. **勘定科目候補2:支払手数料**
– メリット:
– デメリット/注意点:
3. **総合的な見解**
– (どちらがより一般的か、などの補足)
2. 支払催促メールを作成するプロンプト
状況に応じて、丁寧かつ的確な催促メールを効率的に作成したい場合に役立ちます。
# 役割
あなたは、取引先との良好な関係を維持しつつ、言うべきことはきっぱりと伝えることができる、ソフトな交渉術に長けた与信管理担当者です。
# 指示
以下の情報に基づき、支払いが遅延している取引先への催促メール(1回目の連絡)を作成してください。
# 制約条件
– 相手を責めるような強い口調は避けてください。
– あくまで「ご確認のお願い」というスタンスで、丁寧な文章を心がけてください。
– 請求書情報を明確に記載し、行き違いの可能性も考慮した一文を加えてください。
# 入力データ
– 宛先:株式会社サンプル商事 経理部御中
– 自社名:TOKIUM株式会社
– 請求書番号:TKM-202507-001
– 金額:330,000円(税込)
– 本来の支払期日:2025年7月31日
– 連絡日:2025年8月8日
# 出力形式
件名:【ご確認のお願い】お支払いについて(TOKIUM株式会社)
(メール本文)
3. 複雑なExcel関数を作成するプロンプト
VLOOKUPとMATCHを組み合わせるような、少し複雑な関数の作成を依頼する際に便利です。
# 役割
あなたは、Excelの全関数を熟知しており、他人が見ても分かりやすい数式を組むことを得意とするデータ分析の専門家です。
# 指示
以下のExcelシートの構成と実現したい内容に基づき、[セルG2]に入力すべきExcel関数を提示してください。また、その関数が何をしているのかをステップバイステップで解説してください。
# 制約条件
– IFERROR関数を使用して、エラーが発生した場合には空白(“”)が表示されるようにしてください。
– 古いバージョンのExcelでも動作するような、互換性の高い関数を優先してください。
# 入力データ
– **シート名:売上実績**
– A列:商品ID(例: A001, B002, …)
– B列:商品名
– C列:単価
– **シート名:販売データ**
– E列:検索したい商品ID
– F列:販売数量
– G列:ここに「商品名」を自動で表示させたい
# 実現したいこと
「販売データ」シートの[セルE2]に入力された商品IDをキーにして、「売上実績」シートのA列を検索し、一致した行のB列にある「商品名」を[セルG2]に表示させたい。
# 出力形式
1. **Excel関数**
(ここに数式を記述)
2. **関数の解説**
– STEP1: VLOOKUP(…)
– STEP2: IFERROR(…)
4. 社内マニュアルの要約を作成するプロンプト
長文の規定集から、特定の対象者に向けた分かりやすいダイジェスト版を作成したい場合に活用できます。
# 役割
あなたは、社内報の編集長です。難しい内容を誰にでも分かりやすく、かつ要点を押さえて伝えるプロフェッショナルです。
# 指示
以下の経費精算規定の全文を読み込み、新入社員向けに「これだけは押さえておきたい5つのポイント」を要約してください。
# 制約条件
– 全体で600字程度の、親しみやすい「です・ます」調の文章にしてください。
– 専門用語や社内用語は避け、平易な言葉に置き換えてください。
– 各ポイントを見出しにした箇条書き形式で作成してください。
# 入力データ
(ここに、既存の経費精算規定の全文をコピー&ペーストする)
# 出力形式
**【新入社員向け】経費精算の5つの基本ルール**
1. **(ポイント1の見出し)**
(ポイント1の要約文)
2. **(ポイント2の見出し)**
(ポイント2の要約文)
…
5. **(ポイント5の見出し)**
(ポイント5の要約文)
ChatGPTで経費申請のチェックは自動化できる?
結論から言うと、ChatGPT単体で経費申請のチェックを「自動化」するのは困難です。ChatGPTでできるのは、経費規定の文面を貼り付けて申請内容を1件ずつ確認させる“壁打ち”までです。前述のとおり機密情報を入力しない運用が前提となるため、実際の申請データを継続的に流し込んでチェックする体制は組めません。経費申請のチェックや承認を仕組みとして回したい場合は、経費精算システムや専用のAIエージェントが適しています。
経費精算システム「TOKIUM経費精算」には、経費のデータ化から承認までを回す仕組みがあります。領収書はスマホで撮影して提出するだけでオペレーターとAIにより精度99%でデータ化され、承認者は通知から承認画面に進んでスマホの1タップで承認・否認が可能です。電子帳簿保存法にはJIIMA認証(電子帳簿ソフト等が法的要件を満たすことを示す第三者認証)の取得により対応し、データ化された経費は自動仕訳で会計ソフトに連携できます。 出典:TOKIUM経費精算(公式)(最終確認日:2026年7月27日)
そのうえで、申請チェックの手間そのものを減らしたい場合に組み合わせられるのが、AIエージェント「TOKIUM AI経費承認」です。経費申請の不備・誤りのチェックを含む一次承認作業をAIとプロスタッフが代行します。領収書の添付漏れや経費科目、参加者・日付、適格請求書発行事業者の登録番号の記載ミスなどをAIが全件チェックし、社内規程に基づく正誤確認や、不備があった場合の申請者への差し戻しまで代行。承認者が一件ずつ規程どおりかを目視する負担を軽くします。 出典:TOKIUM AI経費承認(公式)(最終確認日:2026年7月27日)
このように、「TOKIUM経費精算」だけでも申請から承認、電子帳簿保存法に沿った保存までを一つの仕組みで回せます。さらに申請チェック(一次承認作業)の負担も減らしたい場合は、AIエージェント「TOKIUM AI経費承認」を組み合わせると、申請から承認、確認までが一気通貫で楽になります。ChatGPT活用で課題になる「機密データの扱い」「チェックの正確性」「法対応」も、こうした専用ツールなら業務のなかで解消できます。
▼ 経費申請チェックのBefore→After(手作業+ChatGPTの壁打ち → TOKIUM経費精算/AI経費承認)
| 業務ステップ | Before:手作業+ChatGPTの壁打ち | After:TOKIUM経費精算(+AI経費承認) |
|---|---|---|
| 領収書の回収・データ化 | 申請者が手入力し、担当者が原本と目視で突合する | スマホ撮影で提出。オペレーターとAIが精度99%でデータ化する(TOKIUM経費精算) |
| 申請内容のチェック | 経費規定を貼り付けて1件ずつChatGPTに確認させる(実データは入力できない) | 記載不備や規程違反をAIが全件チェックし、申請者への差し戻しまで代行する(一次承認作業=TOKIUM AI経費承認) |
| 承認 | 承認者が申請内容を目視で確認して承認する | 承認者はスマホの通知から1タップで承認・否認できる(TOKIUM経費精算) |
| 仕訳・会計連携 | ChatGPTの回答を参考にしながら手入力する | 自動仕訳で会計ソフトに連携する(TOKIUM経費精算) |
| 電子帳簿保存法対応 | 保存要件を都度自分で確認する | JIIMA認証を取得しており対応(TOKIUM経費精算) |
ChatGPTの限界と、専用の経理AIエージェントが必要になる場面
ChatGPTと経理特化のAIツールはどちらがよいかは、目的で使い分けるのが結論です。文章作成や要約、関数の壁打ちといった一般的な作業はChatGPT、請求書や経費などの実際の証憑データを正確に処理し、業務そのものを任せたい場面では専用の経理AIエージェントが向いています。
ここまで見てきたように、ChatGPTは日々の経理業務を支える心強い味方です。一方で、実務にそのまま組み込むには、前章の注意点に直結する3つの限界があります。第一に、機密情報を入力しない運用が前提のため、自社の請求データや個人情報をそのまま処理させられません。第二に、ハルシネーションの可能性があり、回答の正確性を人が必ず検証する必要があります。第三に、ChatGPTは助言までで、証憑のデータ化や電子帳簿保存法への対応、突合といった業務の実行そのものは代行できません。
この3つの限界がそのまま、専用の経理AIエージェントが必要になる場面です。具体的には、機密性の高い実データを継続的に扱う、エビデンス(原本)と紐づいた正確な処理が求められる、反復する経理業務の工数そのものを減らしたい、といったケースが当てはまります。下表にChatGPTと専用ツールの違いを整理します。
▼ ChatGPTと専用の経理AIエージェントの比較(2026年6月時点)
| 観点 | ChatGPT | 専用の経理AIエージェント(TOKIUMなど) |
|---|---|---|
| 主な役割 | 文章作成・要約・調査の助言(アシスタント) | 請求書処理や経費精算など業務そのものの代行(業務の自動運転) |
| 実データの扱い | 手入力での壁打ちが中心。機密情報は入力しない運用が前提 | 自社の証憑データを取り込み、原本と紐づけて処理する |
| 経費申請のチェック | 規定を貼り付けた壁打ちによる下書き確認まで | 記載不備や規程違反をAIが全件チェックし、申請者への差し戻しまで代行する(一次承認作業=TOKIUM AI経費承認)。承認そのものは承認者が1タップで実施(TOKIUM経費精算) |
| 情報の正確性 | ハルシネーションの可能性があり、人によるファクトチェックが必須 | AIとプロスタッフが原本に基づきデータ化し、突合で差異を提示する |
| 機密情報・セキュリティ | 無料版は入力内容が学習に使われる可能性がある | 業務利用を前提としたセキュアな環境で運用する |
| 電子帳簿保存法・インボイス | 自動では対応しない | 要件に沿った保存・処理に対応する |
| 向いている使い方 | アイデア出し、下書き、関数やマニュアルのたたき台づくり | 反復する経理処理の削減、正確性とエビデンスが必要な業務 |
ChatGPTで経理データの分析をするのは問題ない?

仮の数値での試算や分析レポートのたたき台づくりであれば、ChatGPTでも問題ありません。ただし、実在の財務データや取引先情報をそのまま入力する分析は避けるべきです。機密情報の漏洩リスクがあるうえ、計算や考察にハルシネーションが混じっても気づきにくいためです。実データを継続的に分析・処理したい場合は、自社データをセキュアに扱える専用の経理AIエージェントの利用が安全です。
経理AIエージェント「TOKIUM」では、AIとプロスタッフが請求書処理や経費精算といった反復業務を代行し、原本と紐づけて正確にデータ化します。発注データと請求データの突合では差異の候補を原本リンク付きで提示するため、目視確認の工数を抑えられます。ChatGPTを日々の壁打ちに使いながら、実データの処理や法対応はTOKIUMに任せる、という使い分けが現実的です。
TOKIUMの経理AIエージェントは、AIとプロスタッフが反復的な経理業務を丸ごと代行し、「業務の自動運転」を実現するサービスとして提供されています。 出典:TOKIUM 経理AIエージェント(公式)(最終確認日:2026年7月27日)
ChatGPTと専用ツールを使い分けて経理業務を効率化するならTOKIUM
本記事では、ChatGPTを経理業務で活用する具体的な方法からメリット、そして必ず遵守すべき注意点までを解説しました。
ChatGPTは、正しく使えば経理担当者の強力なパートナーとなり得ます。しかし、その能力とリスクを正確に理解し、情報漏洩対策やファクトチェックを徹底することが大前提です。
まずは、機密情報を含まないメール作成や情報収集といった簡単な業務から試してみてはいかがでしょうか。AIを使いこなし、日々の業務を効率化することで、経理部門の価値をさらに高めていくことができるはずです。
一方で、領収書のデータ化や仕訳・電子帳簿保存法に沿った保存、承認、そして申請内容のチェックといった実務そのものは、ChatGPTだけでは完結できません。経費精算システム「TOKIUM経費精算」なら、申請から承認・保存までを一つの仕組みで回せます。さらにAIエージェント「TOKIUM AI経費承認」を組み合わせれば、申請の不備チェック(一次承認作業)まで一気通貫で楽になります。ChatGPTと専用ツールを賢く使い分けるなら、TOKIUMが有力な選択肢です。
経費申請のチェック(一次承認作業)の自動化を含め、経費精算業務全体の効率化をご検討中の方は、以下よりTOKIUM経費精算の資料をダウンロードのうえ、お気軽にお問い合わせください。
【関連する無料ガイドブック】
▶︎ 機能や導入メリットがわかる!TOKIUM経費精算の資料をダウンロード
※すぐにPDF資料をお受け取りいただけます
ChatGPTと経理業務に関するよくある質問
ChatGPTで経費申請のチェックを自動化できますか?
経費規定の文面を貼り付けて、申請内容を1件ずつ確認させることは可能です。ただし機密情報を入力しない運用が前提のため、実際の申請データを使った継続的な自動チェックには不向きです。仕組みとして回すなら経費精算システムが適しており、「TOKIUM経費精算」は申請から承認(承認者はスマホから1タップで承認)、電子帳簿保存法に沿った保存までを一つの仕組みで回せます。さらに申請の不備チェック(一次承認作業)まで自動化したい場合は、AIエージェント「TOKIUM AI経費承認」を組み合わせると、記載不備や規程違反の全件チェックから差し戻しまでを任せられます。
ChatGPTと経理特化のAIツールは、どちらを使えばよいですか?
目的による使い分けが結論です。メール文面や関数のたたき台づくりといった汎用的な作業はChatGPT、領収書や申請内容など実データの処理・承認・電子帳簿保存法対応まで任せたい場面は経理特化のツールが向いています。「日常の壁打ちはChatGPT、実務は経費精算システム(必要に応じてAI経費承認を組み合わせる)」という併用が現実的です。
無料版のChatGPTに経費データや取引先情報を入力しても問題ありませんか?
避けるべきです。無料版のChatGPTでは入力内容がAIの学習に利用される可能性があり、情報漏洩につながる恐れがあります。実データを扱う経費精算・承認・請求書処理は、業務利用を前提としたセキュアな環境で運用される専用ツール側で行い、ChatGPTには機密情報を含まない作業だけを任せましょう。




