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介護の現場では、訪問先で立て替えたパーキング代や交通費、施設ごとの小口現金、スタッフが購入した消耗品など、少額でも件数の多い経費が日々発生します。訪問が多い事業所ほど月末には領収書が山積みになり、経理担当が一枚ずつ糊付けして保管する、という光景も珍しくありません。
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介護事業の経費精算がここまで煩雑になるのは、拠点が分かれ、現場が動き、現金でのやり取りが残りやすいという業界固有の事情があるからです。人手が足りない中で経理も現場も疲弊しやすく、精算の遅れや確認の手間がそのまま職員の不満につながりやすいのも特徴です。
本記事では、介護の経費精算でつまずきやすいポイントを、訪問介護の交通費、施設の小口現金、現場スタッフの立替という順に整理します。そのうえで、現金や紙の運用をやめて負担を減らす具体的な方法と、無理なく進める手順まで解説します。
介護業界で経費精算が煩雑になりやすい理由
介護の経費精算が煩雑になりやすい理由は、大きく分けて拠点の分散と訪問中心の働き方、そして現金でのやり取りの多さにあります。オフィス勤務が中心の業種と違い、経費が発生する場所と精算する場所が離れているため、申請も確認も後回しになりがちです。
多拠点・訪問で立替と現金精算が増える
介護事業は、複数の施設や事業所を運営したり、職員が利用者宅を訪問したりと、業務が広い範囲に分散します。そのため、交通費やちょっとした買い物を職員が立て替える場面が多く、施設ごとに小口現金を置いて対応しているケースも少なくありません。拠点の数だけ現金と領収書の管理ポイントが増えるため、全体を把握しづらくなります。
人手不足で経理も現場も余力がない
介護業界は慢性的な人手不足が続いており、経理や総務を少人数、あるいは施設長が兼務していることもあります。限られた人数で請求業務や労務までこなす中、経費精算の糊付けや転記といった手作業まで抱えると、月末の業務が一気に逼迫します。現場の職員にとっても、精算のための書類作成や事業所への持ち帰りは負担になります。
介護現場で発生する経費・立替の具体例
介護現場で発生する経費は、訪問にともなう移動費と、現場で必要になる少額の立替が中心です。まずはどんな費目がどの場面で生じ、どう精算されているのかを一覧で押さえておくと、効率化の対象が見えやすくなります。
▼ 介護現場で発生しやすい経費と精算方法の例
| 費目 | 主な発生場面 | 精算されやすい方法 |
|---|---|---|
| 交通費・パーキング代 | 訪問介護の移動、利用者宅での駐車 | 職員の立替→後日精算 |
| ガソリン代 | 社用車・自家用車での訪問 | 立替またはカード |
| 消耗品・日用品 | 施設で使う備品、現場で急に必要な物品 | 小口現金・立替 |
| 研修費・資格関連費 | 外部研修の受講、交通費 | 立替→精算 |
| 会議費・慶弔費 | 地域連携の会合など | 小口現金・立替 |
訪問にともなう交通費とガソリン代
訪問介護では、利用者宅までの交通費や駐車料金、社用車のガソリン代が日常的に発生します。1件あたりは数百円でも、訪問件数が多ければ月間ではまとまった額になり、領収書の枚数も膨らみます。少額・多件数という特徴が、そのまま精算の手間の大きさに直結します。
現場で必要になる消耗品の立替
施設で使う日用品や、訪問先で急に必要になった物品を、職員が自分の財布から立て替えることもあります。こうした細かな立替は記録が残りにくく、あとから「誰が何を立て替えたか」を突き合わせる作業が経理の負担になります。
訪問介護の交通費精算で迷いやすい通勤費との線引き
訪問介護の交通費で最も迷いやすいのが、通勤費と業務としての交通費の線引きです。結論から言うと、自宅から最初の訪問先へ、最後の訪問先から自宅へといった移動は、通常の通勤とは性質が異なり、業務にともなう交通費として実費で精算するのが一般的です。給与に含める通勤手当と混同すると、税務上の扱いを問われる場合があります。

通勤費と業務としての交通費をどう分けるか
両者を分ける基準は、その移動が業務のためのものかどうかです。決まった勤務先への往復は通勤費として通勤手当で扱う一方、利用者宅への移動は業務のための移動にあたり、経費として実費で精算します。判断に迷う移動が出やすいので、あらかじめ表のように整理しておくと現場も経理も判断しやすくなります。
▼ 訪問介護でよくある移動と交通費の扱いの目安
| 移動の種類 | 主な扱い | 精算の考え方 |
|---|---|---|
| 自宅↔決まった勤務先 | 通勤費 | 通勤手当として給与で対応 |
| 自宅→最初の訪問先 | 業務としての交通費 | 実費で経費精算 |
| 訪問先↔訪問先 | 業務としての交通費 | 実費で経費精算 |
| 最後の訪問先→自宅 | 業務としての交通費 | 実費で経費精算 |
実費記録と規程整備で後々のトラブルを防ぐ
交通費を経費として精算するには、移動手段や経路、金額といった実費の記録を残すことが欠かせません。あわせて、どの移動を経費として扱うかを就業規則や旅費規程に明記しておくと、判断のばらつきや後日の指摘を防げます。ルールを先に決めておくことが、現場の迷いと経理の確認作業をいちばん減らします。
TOKIUM経費精算では、専用アプリで領収書を撮影するだけで交通費の申請ができ、経路や金額の記録もデータとして残せます。紙の領収書を持ち帰って提出する手間がなくなるため、訪問の多い介護現場と相性の良い方法です。交通費精算の負担にお悩みの方は、まずは資料で解決策をご確認ください。
介護施設の小口現金・立替金管理の課題と改善
介護施設の小口現金は、施設ごとに現金を置いて日々の少額精算に対応する仕組みですが、拠点が増えるほど管理する場所が分散し、負担とリスクが積み重なります。改善の方向は、現金でのやり取りそのものを減らすことにあります。
施設ごとの小口現金と現金手渡しのリスク
小口現金は手元にお金がある分すぐ使えて便利な一方、日々の残高確認や補充、帳簿との照合に手間がかかります。現金が身近にある状態は、紛失や使い込みといったリスクとも隣り合わせです。施設が複数あれば、その手間とリスクは拠点の数だけ増えていきます。
▼ 小口現金を残す場合となくす場合の比較
| 論点 | 小口現金を残す場合 | 現金をなくす場合 |
|---|---|---|
| 日々の管理 | 残高確認・補充・記帳が必要 | 口座やカードの履歴で把握 |
| リスク | 紛失・使い込みの余地 | 現金を持たず低減 |
| 経理の手間 | 拠点ごとに照合 | データで一元確認 |
立替金と仮払金を混同しない
立替金と仮払金の違いは、どちらが先にお金を出すかにあります。立替金は職員が自分のお金で先に払い、後から会社に精算してもらうもの。仮払金は会社が先にお金を渡しておき、使ったあとで精算するものです。この二つを分けて記録しないと、二重精算や仕訳のずれが起きやすくなります。社内の規程で区別を決め、精算のルールに沿って処理することが大切です。
介護の経費精算を効率化する方法
介護の経費精算を効率化する方法は、現金でのやり取りを減らすことと、申請から経理処理までをデータでつなぐことに集約されます。手段ごとに効果と導入のしやすさが違うため、自事業所の状況に合わせて組み合わせるのが現実的です。
▼ 介護の経費精算を効率化する主な方法
| 方法 | 主な効果 | 導入のしやすさ |
|---|---|---|
| 現金手渡しをやめて口座振込に | 現金管理の手間と紛失リスクを削減 | 規程変更で比較的すぐ |
| 法人カードの活用 | 立替そのものを減らす | カード発行と運用ルールが必要 |
| 経費精算システムの導入 | 申請〜承認〜処理を自動化 | システム選定と初期設定が必要 |
現金手渡しから口座振込・キャッシュレスへ
まず取り組みやすいのが、精算金の受け渡しを現金から口座振込に変えることです。小口現金を減らせば、残高管理や補充の手間がなくなり、拠点ごとの現金リスクも下げられます。あわせて法人カードを使えば、そもそも職員が立て替える場面自体を減らせます。
経費精算システムで申請から処理まで自動化する
経費精算システムを導入すると、申請から承認、経理処理までを一つの流れで管理できます。現場はスマートフォンから申請でき、経理は転記や集計の作業を減らせるため、多拠点で少人数の介護事業所ほど効果が出やすい方法です。現場に戻らなくても精算が進む状態をつくれるのが大きな利点です。
TOKIUM経費精算では、専用アプリで領収書を撮影すると、AIとオペレーターの体制で内容を正確にデータ化します(入力精度99%)。 出典:TOKIUM経費精算 公式(最終確認日:2026年7月16日)
承認はオンラインで完結し、仕訳や振込用のデータも作成できるため、糊付けや手入力といった作業から離れられます。多拠点での経費精算を効率化したい方は、お気軽に資料をご請求ください。
経費精算システムを介護事業者が選ぶポイント
経費精算システムを選ぶときは、介護事業所の働き方に合うかどうかを軸にします。前提として、介護報酬の会計処理や仕訳を担う会計ソフトと、日々の立替・交通費を扱う経費精算システムは役割が異なります。両者を分けて考えると、必要な機能が整理しやすくなります。
▼ 介護事業者が経費精算システムを選ぶときの観点
| 選び方の観点 | 確認したいこと |
|---|---|
| 現場での使いやすさ | スマートフォンで申請・撮影まで完結できるか |
| 多拠点対応 | 複数の施設・事業所の申請を一元管理できるか |
| 法対応 | 電子帳簿保存法やインボイス制度に対応しているか |
| 会計連携 | 仕訳データや振込データを出力・連携できるか |
| サポート | 導入時の設定や運用の支援があるか |
スマホ完結と多拠点対応で現場の負担を減らす
訪問や複数拠点が前提の介護では、現場のスタッフがその場で申請を終えられるかが重要です。スマートフォンで撮影と申請まで完結し、複数の事業所の申請を本部でまとめて確認できると、現場の持ち帰りと経理の集計がまとめて軽くなります。
電帳法・インボイス対応と会計連携を確認する
領収書を電子で保存するなら、電子帳簿保存法の要件に対応しているかを確認します。あわせて、仕訳や振込用のデータを出力できると、経理側の転記作業を減らせます。法対応と会計連携は、あとから追加すると手戻りが大きいため、選定時点で押さえておくと安心です。
介護の経費精算を効率化する進め方
介護の経費精算の効率化は、いきなりシステムを入れるより、現状の棚卸しからルール整備、仕組み化へと段階的に進めるほうが定着します。現場が多く関わる業務だからこそ、順を追って巻き込むことが成功の分かれ目になります。
▼ 介護の経費精算を効率化する進め方
| ステップ | やること |
|---|---|
| ① 現状の棚卸し | 費目・件数・精算方法・現金の置き場所を洗い出す |
| ② ルールの整備 | 交通費の扱いや立替の範囲を規程で明確にする |
| ③ 現金の削減 | 小口現金を減らし、振込や法人カードに切り替える |
| ④ システム化 | 経費精算システムで申請〜処理を自動化する |
| ⑤ 現場への定着 | 操作の周知とサポートで運用を根づかせる |
特に効果が出やすいのは、現金の削減とシステム化を組み合わせる段階です。現場の申請をスマートフォンに寄せると、持ち帰りや紙のやり取りが一気に減ります。
導入事例|訪問の領収書処理と小口現金をなくした例
実際に、訪問中心の介護事業で経費精算を効率化した例があります。
土木・建築と並行して訪問介護や居宅介護を手がける事業者の例です。介護事業の訪問にともなって毎月約300枚もの領収書が発生し、パーキング代などの立替を小口現金で処理していました。経理担当者が領収書を一枚ずつ糊付けして保管しており、月末に業務が逼迫していたといいます。 出典:TOKIUM導入事例(岸本建設株式会社)(最終確認日:2026年7月16日)
経費精算システムの導入後は、職員がスマートフォンで領収書を撮影するだけで申請が完了するようになり、糊付けや保管の作業がなくなりました。小口現金での支払いも自動振込に切り替わり、経理担当者の負荷が大きく軽減しています。現場と経理の両方の手間を同時に減らせたことが、多拠点で現金の多い介護事業ならではの効果といえます。
TOKIUM経費精算は、こうした訪問や多拠点、現金でのやり取りが多い事業と相性が良く、シリーズ全体では累計導入社数が3,000社を超えています。 出典:株式会社TOKIUM ニュース(2025年11月末時点・2025年12月4日公表)(最終確認日:2026年7月16日)
介護業界の経費精算ならTOKIUM経費精算
介護の経費精算は、訪問の交通費や施設ごとの小口現金、現場スタッフの立替といった、業界ならではの煩雑さを抱えています。通勤費との線引きや立替と仮払の区別を整理し、現金を減らして申請から処理までをデータでつなぐことで、人手が足りない中でも回る仕組みをつくれます。
TOKIUM経費精算なら、スマートフォンでの撮影だけで申請が完了し、正確なデータ化と自動振込まで任せられます。訪問や多拠点が前提の介護事業でも、現場と経理の手間をまとめて減らせます。まずは自事業所の課題に合うかを、資料やデモで確かめてみてください。
よくある質問
訪問介護の直行直帰の交通費は通勤費になりますか
業務のための移動にあたるため、通常は通勤費ではなく業務としての交通費として実費で精算します。自宅から最初の訪問先、最後の訪問先から自宅への移動は、決まった勤務先への通勤とは性質が異なるためです。就業規則や旅費規程に扱いを明記し、経路や金額の記録を残しておくと安心です。
介護施設の小口現金はなくしても大丈夫ですか
多くの場合、口座振込や法人カードに切り替えることでなくせます。現金をなくすと、残高確認や補充の手間、紛失や使い込みのリスクを減らせます。急な少額支払いへの対応だけルールを決めておけば、現場が困る場面も抑えられます。
介護の経費精算に会計ソフトは必要ですか
会計ソフトと経費精算システムは役割が異なります。介護報酬の会計処理や仕訳は会計ソフト、日々の立替や交通費の申請・精算は経費精算システムが担います。両方を連携させると、現場の申請から仕訳データの作成までを一続きにできます。
多拠点の介護事業所でも経費精算システムは使えますか
多拠点ほど効果が出やすい仕組みです。各施設の職員がスマートフォンから申請し、本部でまとめて確認・承認できるため、拠点ごとにばらついていた精算を一元化できます。現金の削減とあわせて、経理の集計作業を大きく減らせます。
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