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ChatGPTの利用料の勘定科目は、通信費か支払手数料で処理するのが一般的です。勘定科目とは、支出をどの費目に分類するかを表す帳簿上の名前のことです。情報収集ツールとしての色が強ければ通信費、業務サービスの利用料として整理するなら支払手数料、少額で目的が定まらなければ雑費、という選び方になります。勘定科目に唯一の正解はなく、自社で基準を決めて毎回同じ科目で処理することが大切です。
本記事では、ChatGPTの勘定科目の選び方を目的別に整理し、仕訳例、消費税・インボイスの扱い、家事按分、領収書の保存、そして仕訳と経費精算を自動化して楽にする方法までを経理の実務目線でまとめます。なお2025年1月以降、OpenAIは日本の消費税を上乗せして請求し、適格請求書(インボイス)を発行しています。この記事もその最新の扱いに沿って解説します。
ChatGPTの利用料を経費計上できる?条件と可否
ChatGPTの利用料は、業務に使っていれば経費にできます。判断の基準は、事業の売上を得るために必要な支出かどうかです。資料作成や情報収集、文章のたたき台づくりなど、仕事で使っている実態があれば経費計上できます。
具体的には、提案資料の下書き、メールや議事録の整形、リサーチ、プログラムのコード補助といった使い方が業務利用に当たります。こうした用途で日常的に使っているなら、月額の利用料は事業の経費として問題なく計上できます。逆に、趣味の調べ物や私的な相談だけに使っている分は経費になりません。実態に合わせて判断するのが原則です。
注意したいのは、業務とプライベートの両方で使っている場合です。個人事業主が私用も兼ねて契約しているなら、全額ではなく業務で使った割合だけを経費にします。この、業務分と私用分を合理的な割合で分けることを按分(あんぶん)といいます。按分の考え方は後の章で詳しく扱います。
法人と個人事業主では考え方が少し違います。法人が業務用として契約していれば、原則として利用料の全額を経費にできます。個人事業主は事業と私用の線引きが曖昧になりやすいため、業務利用の実態と割合を説明できるようにしておくことが前提になります。どちらの場合も、領収書や請求書などの証憑(しょうひょう=取引の事実を証明する書類)を残すことが欠かせません。
| 利用形態 | 経費にできる範囲 | ポイント |
|---|---|---|
| 法人で業務契約 | 原則として全額 | 業務利用が前提。証憑を保存 |
| 個人事業で業務専用 | 原則として全額 | 私用が混じらないことを説明できる状態に |
| 個人事業で業務とプライベート併用 | 業務利用分のみ(家事按分) | 合理的な割合と根拠を残す |
ChatGPTの勘定科目の選び方|通信費・支払手数料・雑費の使い分け
ChatGPTの勘定科目は、利用目的で選ぶと判断がぶれません。なぜ目的で選ぶかというと、同じサービスでも会社によって使い方が違い、それに合わせた科目のほうが帳簿を見たときに実態を反映できるからです。代表的な3つの科目と、選ばれやすいケースを整理します。
| 勘定科目 | 選ばれやすいケース | 考え方 |
|---|---|---|
| 通信費 | 情報収集やオンラインサービスの月額利用としてまとめたい | インターネット関連の継続課金として整理 |
| 支払手数料 | 業務で使う外部サービスの利用料として扱いたい | 事業運営に必要なサービス費用として整理 |
| 雑費 | 少額で、他の科目に当てはめにくい | 金額が小さく重要性が低い支出 |

ChatGPTを通信費として計上するケース
情報収集やリサーチの道具として日常的に使っているなら、通信費がなじみます。インターネット回線やクラウドサービスと同じく、継続的に使うオンラインの利用料としてまとめる考え方です。同じ目的のサブスクリプションと科目をそろえておくと、月次の比較もしやすくなります。
ChatGPTを支払手数料として計上するケース
業務を回すために契約している外部サービスの一つとして整理するなら、支払手数料が合います。特定の業務(原稿作成や翻訳の補助など)に直結している場合に選びやすい科目です。摘要(てきよう=仕訳に添える取引内容のメモ)に、どの業務で使った費用かを書いておくと、後から見ても判断の根拠が残ります。
雑費・ソフトウェア利用料で計上するケース
金額が小さく、通信費とも支払手数料とも言い切りにくいときは雑費でも処理できます。ただし雑費が増えすぎると内訳が見えにくくなるため、継続して発生する利用料はできるだけ通信費か支払手数料に寄せるのがおすすめです。ソフトウェア利用料の科目を設けている会社なら、そちらにそろえる方法もあります。
一度選んだ科目は、毎期(毎年の会計年度)同じものを使い続けます。去年は通信費、今年は雑費とばらつくと、月次や年次の比較ができなくなり、税務調査でも説明しづらくなります。途中で科目を変える明確な理由がない限り、最初に決めた科目で統一するのが基本です。複数人で記帳するなら、社内の経費ルールに『ChatGPTは通信費』のように明記しておくと、担当者が変わってもぶれません。
ChatGPTの勘定科目別の仕訳例と会計ソフトでの入力
仕訳とは、取引を借方(かりかた=左側)と貸方(かしかた=右側)に分けて帳簿に記録することです。ChatGPTの仕訳は、支払い方法に合わせて借方に費用の勘定科目、貸方に支払った元(預金やカードの未払金)を置くだけです。月額3,000円を通信費として処理する場合の基本形を示します。
| 借方 | 金額 | 貸方 | 金額 | 摘要 |
|---|---|---|---|---|
| 通信費 | 3,000 | 普通預金 | 3,000 | ChatGPT 月額利用料(口座引落) |
| 支払手数料 | 3,000 | 未払金 | 3,000 | ChatGPT 利用料(カード決済・利用日) |
| 未払金 | 3,000 | 普通預金 | 3,000 | カード引落(決済日) |
| 前払費用 | 24,000 | 普通預金 | 24,000 | ChatGPT 年額(支払時・期間按分する場合) |
上の例は、消費税を分けずに税込金額のまま記録する税込経理の書き方です。本体と消費税を分けて記録する税抜経理なら、消費税分を仮払消費税として切り出します。たとえば税込3,000円(消費税10%)を通信費で処理する場合は、借方に通信費2,728円と仮払消費税272円、貸方に普通預金3,000円と記録します。どちらの方式にするかは会計ソフトの設定に合わせてください。
年払いプランを選んだ場合は、支払時にいったん前払費用で計上し、月ごとに費用へ振り替える方法が正確です。金額が小さく重要性が低ければ、支払時に全額を費用処理することもあります。どちらにするかは社内の経理方針に合わせてください。
クレジットカード払い・税込での仕訳
クレジットカードで支払っている場合は、利用日に未払金(または未払費用)で計上し、口座から引き落とされた日に未払金を取り崩す二段階で記帳するのが正確です。会計ソフトでカード連携している場合は、明細の取り込みから科目を選ぶだけで仕訳が作られます。摘要に「ChatGPT 月額」と入れておくと、後から検索しやすくなります。
会計ソフトを使っているなら、最初の1件で勘定科目と摘要のルールを決めておくと、2回目以降は自動で同じ仕訳が提案されます。毎月発生する利用料は、この自動提案を使うと入力の手間をほぼ省けます。なお2025年以降のChatGPT有料プランは、日本の消費税が上乗せされた金額で請求され、適用税率で日本円に換算した額が請求書に記載されます。カードで外貨決済した場合の実際の請求額は、カード会社が円換算した金額を使うと、明細と帳簿が一致して確認が楽になります。

ChatGPT利用料の消費税・インボイス制度への対応
消費税で押さえるべきは、仕入税額控除(=支払った消費税を、預かった消費税から差し引ける仕組み)を受けられるかどうかです。控除を受けるには、原則として適格請求書(インボイス=登録番号や消費税額などが記載された正式な請求書)を保存しておくことが要件になります。
結論から言うと、ChatGPTの利用料は仕入税額控除の対象にできます。OpenAIは2025年1月1日から、日本の利用者に対して利用料に10%の消費税(JCT)を上乗せして請求し、これを日本の税務当局に納めています。あわせて、日本の適格請求書発行事業者として適格請求書を発行しています。OpenAIの登録番号(QII登録番号)は T3700150133253 で、この番号が発行される請求書に記載されます。したがって、この請求書を保存すれば、原則として仕入税額控除を受けられます。(出典:OpenAI公式ヘルプ『OpenAI の請求書における日本の消費税』/最終確認日:2026年7月21日)
価格の表示は米ドルのままでも、日本の利用者に渡される適格請求書には、適用税率で日本円に換算した金額が記載されます。登録番号は国税庁の「適格請求書発行事業者公表サイト」でも実在を照合できます。処理方式は、税込経理なら利用料を税込金額のまま費用に計上し、税抜経理なら本体価格と消費税を分けて記帳します。自社がどちらの方式かで仕訳の数字が変わるため、会計ソフトの設定とそろえておくと処理がぶれません。
適格請求書に記載される登録番号と仕入税額控除
仕入税額控除を受けるには、請求書に適格請求書発行事業者の登録番号が記載されている必要があります。OpenAIの請求書には、前述の登録番号(Tで始まる13桁)と消費税額が記載されます。請求書をダウンロードしたら、登録番号と消費税額の記載を確認し、電子データのまま保存してください。番号が正しいかは国税庁の公表サイトで照合できます。免税事業者や簡易課税・2割特例を選んでいる場合など、自社の申告方式によって控除の要否が変わるケースもあるため、判断に迷う場合は顧問税理士に確認すると確実です。

補足:海外サービスの消費税とリバースチャージ
インターネット経由で海外の事業者から受けるサービスは、消費税では電気通信利用役務の提供として扱われます。このうち「事業者向け」に限定して提供される役務には、事業者向けの広告配信などがあります。これらは、サービスを受けた国内事業者の側が消費税を申告するリバースチャージ方式の対象になることがあります。ただし、ChatGPTの有料プランのようにOpenAIから直接購入する一般的なサービスは、事情が異なります。
OpenAIが適格請求書発行事業者として消費税を課税・納付しているため、利用者はリバースチャージの対象にはなりません。適格請求書を保存すれば、通常どおり仕入税額控除ができます。リバースチャージは限られた事業者向け役務の話であり、一般的なChatGPT利用料には当てはまらない、と理解しておけば十分です。
業務とプライベート併用時の家事按分
プライベートでも使っている場合は、業務で使った割合だけを経費にします。これが家事按分です。按分の基準は、業務での使用時間の割合や、用途ごとの利用比率など、合理的に説明できるものにします。
たとえば、平日の業務時間に7割、私的な調べ物に3割という実態なら、利用料の7割を経費に計上します。大切なのは、なぜその割合にしたかを後から説明できることです。ChatGPTは会話履歴が残るため、業務で使ったスレッドの件数や利用ログを、割合の根拠を示すメモとして活用できます。根拠を残しておくと、税務調査で問われたときにも落ち着いて対応できます。
| 按分の基準 | 考え方 | 向いているケース |
|---|---|---|
| 使用時間の割合 | 業務で使った時間 ÷ 全体の使用時間 | 業務と私用で使う時間が分けやすい |
| 用途・件数の割合 | 業務での利用件数 ÷ 全体の件数 | プロジェクト単位で使う |
| 稼働日ベース | 事業の稼働日数 ÷ 暦日数 | ほぼ毎日業務で使う |

ChatGPTの領収書の取得と電子帳簿保存法での保存
仕訳の証憑として、領収書や請求書を保存します。ChatGPTの領収書・請求書は、管理画面の請求(Billing)から電子データ(PDF)としてダウンロードします。取得の詳しい手順は領収書発行の解説記事にまとめていますが、ここで落とすPDFに前述の登録番号と消費税額が記載されています。
ダウンロードしたPDFは、電子帳簿保存法(電帳法=帳簿や書類を電子データで保存するルールを定めた法律)に沿って、電子のまま保存するのが原則です。電子で受け取った書類を紙に印刷しただけでは要件を満たさないことがある点に注意してください。電帳法では、電子で受け取った書類を電子のまま保存することに加えて、内容が改ざんされていないこと、モニターで確認できること、日付や金額・取引先で検索できることが求められます。年月や取引先がわかるファイル名にして、月別フォルダなどで整理しておくと要件を満たしやすくなります。

保存期間は、法人で原則7年が目安です。個人事業主は、青色申告なら領収書・請求書などの現金預金取引等関係書類を原則7年(白色申告や一部の書類は5年)保存します。発行の手順は経路(ブラウザ・スマホアプリ・API)で変わるため、取得方法は領収書発行の解説記事にまとめています。
【発展】生成AI費用の経費精算と自動仕訳を効率化する
ChatGPTのような生成AIの利用料は毎月発生し、似たサブスクリプションも増えていきます。ここまで見てきたように、1件ごとに勘定科目を考え、インボイスを保存し、按分を判断する作業は、件数が増えるほど負担になります。ここはAI-OCR(書類を読み取って文字をデータに変換する技術)と自動仕訳を使うと、入力と科目選びの多くを省けます。
生成AIのサブスクリプションは、ChatGPTだけでなく画像生成や文字起こしなど複数を併用する会社も増えています。1つずつは少額でも、合計すると無視できない金額になり、科目や按分の判断も都度発生します。こうした少額・多頻度の支出こそ、自動化の効果が出やすい領域です。
メールやWebで受け取ったPDFの請求書を読み取って日付・金額・支払先をデータ化し、過去の処理から勘定科目の候補を当て、そのまま申請・承認・会計連携まで流す。この一本道にすると、月末にまとめて記帳していた手間が平準化されます。
| 処理の段階 | 手作業の場合 | 自動化した場合 |
|---|---|---|
| 読み取り | PDFを開いて金額・日付を目視で確認 | アップロードでAI-OCRがデータ化 |
| 勘定科目 | 毎回どの科目か判断して入力 | 過去の処理から科目候補を提示 |
| 仕訳・申請 | 会計ソフトへ転記して申請 | データからそのまま申請・会計連携 |
TOKIUM経費精算では、スマホで撮影した紙のレシートだけでなく、メールやWebで受け取ったPDFの請求書もアップロードするだけでデータ化できます。電子帳簿保存法に対応した形で保存しながら、経費申請まで進められます。約8,000名のオペレーターとAI-OCRを組み合わせ、高い精度でのデータ化を続けてきました。 出典:株式会社TOKIUM ニュース(2026年4月14日公表)(最終確認日:2026年7月21日)
勘定科目の判断や仕訳の入力、インボイスの保存に時間を取られているなら、読み取りから仕訳・申請までをつなぐ仕組みを検討すると、経理全体が軽くなります。TOKIUMでも領収書・請求書のデータ化から経費精算の自動化までを支えています。
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ChatGPTの勘定科目に関するよくある質問
ChatGPTの勘定科目は通信費と雑費のどちらが正しいですか?
どちらでも処理できますが、継続して使うなら通信費が向きます。雑費は少額で目的が定まらない支出の受け皿のため、毎月発生する利用料は通信費か支払手数料にそろえると内訳が見やすくなります。一度決めた科目は変えずに使い続けるのがポイントです。
ChatGPTの利用料はクレジットカードの明細だけで経費にできますか?
原則として、領収書や請求書を証憑として保存します。カード明細は支払いの事実を補強する資料にはなりますが、内容が分かる領収書・請求書もあわせて取得・保存しておくのが安全です。ChatGPTの請求書は管理画面からPDFでダウンロードでき、そのまま電子で残しておきましょう。
ChatGPTの利用料で消費税の仕入税額控除は受けられますか?
受けられます。2025年1月1日以降、OpenAIは利用料に日本の消費税10%を上乗せして請求しています。あわせて、適格請求書発行事業者(登録番号 T3700150133253)として適格請求書を発行しています。この請求書をダウンロードして電子のまま保存すれば、原則として仕入税額控除の対象にできます。自社の申告方式によって扱いが変わる場合は税理士に確認すると確実です。
プライベートでも使う場合のChatGPTの按分はどうしますか?
業務で使った割合だけを経費にします。使用時間や用途の比率など、合理的に説明できる基準で按分し、その根拠をメモに残しておきます。ChatGPTは会話履歴が残るため、業務スレッドの件数などを根拠に使えます。割合は実態に合わせて決め、毎期同じ考え方で処理します。
ChatGPTを年払いで契約した場合の勘定科目はどうなりますか?
勘定科目自体は月払いと同じで、通信費や支払手数料で処理します。違いは費用にする時期で、金額が大きければ前払費用でいったん計上し、月ごとに費用へ振り替えます。少額で重要性が低ければ、支払った期に全額を費用にしても差し支えありません。
OpenAI API利用料の勘定科目はChatGPTと同じですか?
基本的な考え方は同じで、業務利用なら通信費や支払手数料で処理できます。APIは開発やシステム連携で使うことが多いため、業務内容によっては外注費や研究開発費がなじむ場合もあります。消費税の扱いはChatGPT有料プランと同様に、OpenAIが発行する適格請求書を保存すれば仕入税額控除の対象にできます。利用目的に合わせて科目を選び、社内で統一しておきましょう。
まとめ|ChatGPTの勘定科目は目的で選び、仕訳から自動化まで
ChatGPTの勘定科目は、利用目的で選ぶのが基本です。情報収集なら通信費、業務サービスなら支払手数料、少額で迷うなら雑費を使い、一度決めた科目は継続して使います。消費税は、2025年以降OpenAIが適格請求書を発行しているため、その請求書を保存すれば仕入税額控除の対象にできます。プライベートと併用しているなら、業務利用分だけを按分して計上します。
仕訳や記帳、インボイスの保存の手間が気になってきたら、読み取りから仕訳・申請までをつなぐ自動化を検討してみてください。勘定科目の判断に追われる時間を、本来の業務に戻せます。





